骨盤ダイエットは座り方を意識するのも重要です。
【基本的な動作の改善】
骨盤ダイエットでは、特別なエクササイズに取り組むというよりも、
「立つ・歩く・座る・寝る」という普段の基本的な動作の改善が大きな効果を生み出します。
ですが骨盤ダイエットに取り組んでいない方は、正しい座り方と言われても
いまいちピンとこないかも知れません。
立ち姿や歩き方に気を配る方でも、座り方となると意識していない方が大半です。
座っている時、人間はどうしてもリラックスしてしまい、姿勢には無自覚に
なってしまいがちだからです。
なぜ骨盤ダイエットでは座り方も改善するのかというと、それは1日の生活の中で
座っている時間がかなりあるからです。
骨盤ダイエットを開始して座り方まで意識するようになると、通勤時間や仕事中、
くつろいでる時間や食事中も含め、座っている時間が多いことに驚きます。
正しい姿勢で座らないと骨盤はどんどん歪み、骨格は激しくズレてしまいます。
【効果のある座り方】
骨盤ダイエット効果のある座り方、基本は椅子に座った姿勢からです。
椅子は座面に坐骨があたっても痛くならないよう、柔らかめのものを用意して下さい。
ひざより腰が下になる高さだと骨盤底筋群が広がり、力が入らなくなるので注意です。
まず、背筋を真っ直ぐに伸ばして自然なアーチを作って座ること、
これはどのポーズでも基本の姿勢となります。
浅めにイスに座り、両脚をそろえます。足の裏を床にしっかりつけて下さい。
ひざを90度に曲げたときに、足の裏全体が床に付くのが理想的な座り方です。
坐骨の上に上半身をのせるイメージで骨盤を立てるように意識します。
背中、足裏、膝骨、この3ヶ所を意識するだけでも、
慣れないうちは集中する必要があるはずです。
それまでは自分でも意識しないうちに、座り方に変な癖が付いてしまっているので、
気を抜いてしまうとその姿勢に戻ってしまいます。
この癖を直すだけでも骨盤矯正に大きな効果が期待できます。
意識して骨盤周りの筋肉を動かすことで歪んだ骨盤を調整でき、気になるお腹、
お尻など、下半身の部位を引き締めることができます。
座る姿勢は骨盤がゆるみやすくなっているので、骨盤調整のチャンスでもあります。
【足組み】
よく足を組んで座っている人を見かけます。
見た目はかっこいい、颯爽としたイメージがありますが、下半身がねじれている状態になるわけで、身体的には不自然であり、
骨盤への負担もより大きくなってしまいます。
【床での座り方】
床に座るときにも骨盤にとって良くない姿勢の悪い座り方をしている人もいます。
具体的には、あぐら、横ずわりです。
横座りはどうしても骨盤の左右にかかる圧力のバランスが崩れやすく、
骨盤が歪む原因となります。
あぐらは骨盤が上半身を単独で支える形になってしまうため、
骨盤への負担が大きくなり、これもまた骨盤を歪める要因になります。
ですから、少々辛いかもしれませんが正座が一番理想的になります。
このとき、背筋を伸ばすことが重要です。
上半身を背骨や背筋、腹筋が支えることで
骨盤にかかる負担を極力押さえることが可能になるからです。
また、最近では座り心地のよいソファーが売り出されています。
ふわふわしていているソファーの上ではあぐらをかいたり、
たとえ正座をしていても骨盤がゆがむ恐れがあります。
これは、ソファーが柔らかいと体が自分の体重で沈んでしまい、
骨盤にかかる負荷に微妙なバランスの崩れを引き起こしてしまうからです。
柔らか過ぎる素材のソファーは一見リラックスした姿勢をとれるように見えて、
実は無理な姿勢になる恐れがあるのです。
ですので、出来るだけ固めの床に座ることを心がけましょう。